コラム

中国・天津に留学した時に書き留めた留学情報。一部『西遊記』と重複していますが、そこはご愛敬・・・。学校の様子や授業の様子もご紹介しています。

中国留学情報

■留学中の成果

【語学力の進歩】
こちらに来て間もなく三か月。まだまだテレビやラジオが聞き取れず、教科書を見ても知らない単語ばかり。中国語の奥の深さに今さらながら気付き、これからどれだけの単語を勉強しなければならないのだろうと思うと少々気後れします。
しかし、中国語を始めたばかりの頃に比べれば当然格段の差があります。また、最近気付いたのですが、言語を学ぶ順序として、まず発音から入り、初級段階で「名詞」をたくさん覚え、中級になると様々な「動詞」を知りたくなり、これがある程度習得できると今度は微妙なニュアンスを伝えたくなって「修飾語」を勉強したくなるようです。語学に興味をもって、学校での勉強以外に独学なり、教室に通うなりしている方なら、経験がおありなのではないでしょうか。こう考えると、今私が力をいれて勉強しているのが「修飾語」ですから、亀の歩みよりも遅いかもしれませんが、やはり進歩はしているようです。
周りを見渡せば私よりずっと出来る人が大勢いて、語学力の進歩のなさに焦ることもたびたびです。でも、これからの道のりは長くても、もうある程度のところまでは来ているはず。泰山で言えば、登山道で一番きつい十八盤に差し掛かったところ、でしょうか。ここを乗り切れば少しは自信がつくはずです。そう思い、気を取り直して日々学習に励んでいます。 (94.11.12)

【語彙、暗記】
今は語学力の進歩が遅く、少し焦っているところです。語彙の貧弱さ、あやふやな記憶がその原因のようです。これまで7年半中国語と接して来ましたが、いつも深く研究することなく、また暗記することもなくその場で理解できればいい、といった具合にやり過ごしてきました。しかし、これでは語彙は増えませんし、会話能力、文章力も伸びません。そこで、留学中という中国語にどっぷり浸かれるこの機会を利用し、なんとなく意味のわかる言葉でも教科書の単語を一つ一つ調べ直し発音、声調、意味、用法、同義語との区別、そして例文を覚えることにしました。一つ一つ単語を調べるのはとても根気のいる作業ですし、時間もかかります。教科書一頁の単語を調べるのにどんなに早くても1時間はかかります。調べた後、成語、常套句、口語等のジャンルに分け、自分なりにノートを作ります。そして、成語、決まり文句、応用の効きそうな文は文ごと丸暗記します。仕上げに、テキストをすらすら読めるようになるまで何回も読みます。こうすることによって暗記した文が安定され、中国語の音にも慣れ、また、意味も自ずからわかってきます。この方法は遠回りのように見えるかもしれませんが、将来、通訳者、翻訳家を目指すからには、その言語を母国語とする人以上にその言語を分析する必要があります。また、ある程度語学力が上がってきた段階でこういう作業をしなければこれ以上のレベルアップは望めない様な気がするのです。それどころか、この努力をせずにほっておいたら、必ず後悔すると思うのです。壁にぶつかったときにこれを打破するのは大変な労力を必要としますが、私の今の作業が壁を突き破る動力になればと思い、こつこつと作業を進めています。(94.11.14)

【辞書】
中国に来てから一冊辞書を卸しました。小学館の中日辞典です。普段自分で勉強する時や翻訳をする時に使い、出てきた単語には鉛筆で下線を引きます。二回目に出てくると単語の左に縦棒を、三回目は単語の上に、四回目は右に線を引きます。最終的に単語の四方を線で囲む形になります。こうするとどの単語を勉強したことがあるか分かるだけでなく、なかなか覚えられない単語もすぐに分かります。また私の場合、以前に勉強したことがある、ということを思い出すとその時の文章の内容もたいてい思い出すので、効果があります。中国にいる間にどれだけこの辞書が汚くなるかは、これからどれだけ勉強するかにかかっているので励みにもなります。
授業中に使うのは主に商務院書館の現代漢語詞典(25元)です。これは中国語で解説がなされているので、ある単語を中国語で説明する際にたいへん役に立ちます。同意語を探すにも便利です。また中国語の単語に接する機会も増えるので、ある程度の学力がついたら使ってみるのもいいと思います。 (94.11.21)

【漢字、翻訳】
私が中国語の勉強を始めたのは、漢字をたくさん知りたいからでした。この目標は、日本語の漢字と中国語の簡体字では字形が違い、中にはどちらかの言語でしか使わないものもあり、長い間達成できないと思っていました。しかし留学して上級中国語を勉強するようになって、この目標が達成できる、いや達成しなければならないものとなりました。
というのは、中国語を中国語で理解する場合にはこの目標も達成できないのですが、「翻訳」をしようと思うと、中国語のみならず日本語にも精通していなければならず、必然的に日本語の勉強をしなければならない、つまり日本語の漢字も「別に」勉強しなければならなくなったのです。中国語の微妙なニュアンスを伝えるためには漢文に使われている言葉や文学的な表現が必要なのです。これらは普段の生活で使う言葉とはまったく違うので、改めて勉強するはめになりました。こうして思わぬ経過を辿って日本語の漢字をたくさん「知らなければならない」状態になったのです。
翻訳をするには漢字のほか、日本的な言い回しを使いこなせるだけの国語力が必要です。翻訳の勉強を通じて、中国語もさることながら日本語の語意の貧弱さを改めて認識し、これからは日本語ももっと勉強しなければと思い始めました。 (94.11.21)


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