コラム

GREEN GRASS China Salonの生徒さん達が自主トレ? として “修学旅行”と題して上海に旅行に行っていらっしゃいました。その旅行記の一部をご紹介いたします。

お便りfrom留学生


■我班的“修学旅行” Nさん編その2 (受講生より 2005.2)

第五章:上海蟹に舌鼓を打つ

国際飯店のロビーでYさんと再会。Yさんが予約しておいてくれた福州路の王宝和酒家は国際飯店からあまり遠くないらしいので南京西路の歩行者天国を歩きながら向かうことにしました。道すがらYさんの見てきた中国の状況、暮らしぶりなどを聞かせてもらいながら王宝和酒家へ向かう道中、Sさんから中薬(漢方薬のこと)を買いたいというリクエストがあったので、南京西路の蔡同徳堂へ立ち寄りました。ここはとても大きな中薬屋さんで、中のお客さんの容貌、言葉などから観光客ばかりでなく、地元の中国人の方々をも対象にした中薬専門店であることが分かります。店内にはもちろん無数の中薬があるのですが、見ているだけではどう使うものなのか、どういう効能があるのか見当もつきません。私はここでは買い物をしなかったのですが、Sさん、そしてAさんはYさんの助力の下、目的の中薬を入手したようです。

蔡同徳堂で中薬を購入後、さらに南へ歩くこと約10分。いよいよ王宝和酒家に到着。待望の上海蟹との対面の時がやってきました。まずはビールを頼みそれから料理の注文です。上海蟹の注文も「請来六只清蒸大閘蟹」と上海蟹の正式名称「大閘蟹」で注文し、蟹料理専門店なので、その他の料理も蟹粉豆腐、蟹粉炒飯、蟹粉小龍包など蟹尽くしにしました。また、名店ではどこもでもそうだといいますが、王宝和酒家はこの蟹を「清蒸大閘蟹」として出しても良いかと実物を見せて選ばせてくれますので安心できます。

食べながら、気ままに語り合ううちに気分も落ち着いたものになり、おのずと明日の周荘旅行の簡単な打合せになります。それも終わりかけた頃、本日のメイン「清蒸大閘蟹」の到着です。注文の際にこの時期は雄と雌とどちらが美味しいか、と聞いたところ「今は雄だ。」という答えが返ってきましたので、食べ比べをする為に雄と雌を3匹ずつ注文しました。こうすれば半分食べたあと、他の同学と雄と雌とを交換すれば両方とも食べられますから。で、食べ比べた結果はどうであったか、と言いますと、「清蒸大閘蟹」を注文するときはどちらが旬であるかを確認して注文するのはとても大事なことだということ。私は最初に雌を食べて、確かに美味しいとは思ったのですが、もしこの味しか知らなかったのならば、「上海蟹食べたことあるよ。」「まあ美味しいよ。」ということ位しか他人に話せなかったと思うのですが、服務員さんが旬だと言った雄の蟹味噌を食べたとき、「おお、なるほどこれは美味い。」と感じる顕著な差がありましたので、食べ物の旬が如何に大切なものであるかを実感しました。旬の上海蟹を食べずして、上海蟹を食べたと語っては駄目だとも思いましたし、何よりもこの味を知らないのは損だとも思ったものです。これも雄と雌とどちらが美味しいかを中国語で聞けることの賜でしょうか。上海蟹の身も美味しいのですが、やはり噂にたがわず蟹味噌の美味しさは特筆物です。ですから同学一同、上海蟹を食べているときはやはり蟹を食べることに夢中になってしまい無口になってしまいました。そしてメインの「清蒸大閘蟹」を食べ終えてからほどなくお開きになり、王宝和酒家を後にしました。ここでメンバーは二手に分かれ、女性のAさんとYさんは中国マッサージの体験に向かい、残りの男性メンバーは夜の上海を散策し上海旅行初日は無事に過ぎました。明日のメインテーマは周荘観光です。

第六章:兄へのお土産と藤田先生のお使い

11月20日(土)いよいよ上海旅行も2日目。典型的A型人間と評される私は目覚まし時計もモーニングコールもなしで目を覚まし(こういう時だけは便利な性格)、朝の上海散策に出かける身支度を整えます。ですが白状すると、実は早く目を覚ました理由は朝の集合時間がうろ覚えだったことなのです。私の記憶では「朝7時にホテルのロビーに集合」ということになっていて、自信もあったのですが、いつになく気持ち良くお酒に酔っていたこともあって、「もしかしたら6時だったかな?」という考えが頭をよぎり始めると、このことが頭から離れなくなってしまいました。というわけで、眠っているかもしれない時間に内線電話をかけるよりは、一度6時にロビーに行ってみようと思いたったのです。案の定、6時をいくらか過ぎても誰も現れる様子はなく、やはり集合時間は7時だったと確信しました。

せっかく早起きしましたし、フロントには服務員さんがいたので、いくつかのことを尋ねることにしました。何を尋ねたか、といえば、今は別居している兄へのお土産として買おうと思っている三国演義の切手と藤田先生から依頼を受けているテキスト「中級漢語聴和説」をどこで買うのが良いか、ということ。

服務員さんによれば切手を買うのならば南京西路にある「上海市集郵総公司経営部」が良く、中国語のテキストを買うのならば福州路にある「上海書城」が良いとのこと。しかし問題なのは、これらの2つのお店が国際飯店から逆方向であること。距離も結構あります。これらのものを買うとすれば、周荘から帰ってきてからになります。一方で周荘から帰ってきて、Yさんが夕食の予約をしてくれている時刻まで潤沢な時間があるわけではありません。しかも昨日の感じからすると、周荘から帰ってこられる時間はたぶん予定時刻よりも遅くなるのではないか、と思われました。もしどちらか片方にしか行けないのであれば、直接自分の目で見て品物を選んで買わなくてはならないのは切手のほうだと思われたので、「上海書城」に行く時間がなくなってしまったときのことを考えて、既に内容が分かっていて、なおかつ入手しなくてはならない「中級漢語聴和説」を私の替わりに買ってくれるように服務員さんにお願いすることにしました。幸いにも引き受けてくれましたので、書名の他、出版社、出版年、英語と日本語の注釈付きなど、知っている限りの情報を伝えておきます。こうしておけば藤田先生に頼まれている「中級漢語聴和説」を確実に入手でき、周荘から帰ってきた空き時間を利用して切手も買え、まだ時間があるようならば「上海書城」に行って、今後自学で使うテキストを探すことが出来るでしょう。幸いにも服務員さんは明日もこの時間にこの場所にいるということでしたから、明日の朝6時を受け取り時間として約束します。明日はチェックアウトをして7時にホテルを出発しなくてはなりませんから、ちょうど良い時間です。

第七章:中国老百姓の朝食を食べる。


フロントで服務員さんとやりとりをしているうちに7時近くになってしまいました。ほどなくして同学たちが集まり始め、ほぼ予定通りの7時少し過ぎに国際飯店を出発します。目的は中国老百姓(中国の一般庶民のこと)の朝食を食べることです。しかし、当初は簡単に見つかると思っていたのですが、そういう物を売っている屋台のような物が思いのほか容易には見つかりません。というわけで、道中で出会った雑誌売りのおじいさんに尋ねてみることに。それによると、この道をまっすぐに進んで2つ目の信号を左に曲がって、さらにまっすぐに進んでいけば、すぐに見つかるとのこと。おじいさんの口調には「いいものがある。」「色々選べる。」などと力と熱がこもっていましたので、一同期待して言葉どおりに進むと、ほどなくして、おじいさんが言っていたとおぼしき場所にたどり着きました。そこは屋台ではなく、町の豆腐屋さんでしたが、確かに本の知識でしか知らない、中国老百姓の食べ物があり、地元の方々が朝食を食べに来ていて、結構にぎわっています。私たちも早速食べてみることに。まず全員が注文したのが、日本で言うところの「汲み出し豆腐」の中華版です。たぶんあれが「豆腐脳儿」と呼ばれるものだと思っているのですが、料理名は残念ながらいまだに不明です。とにかく、できたての、まだ完全に固化しない豆腐にラー油、中国の漬物などを入れて、お粥のような感覚で食べるものなのですが、胃に優しい食感で、量も結構あります。普段は目玉焼き、プチトマト、パン、コーヒーなどで簡単に朝食を済ませる私にはこれだけでも十分なくらいの量です。これが1杯わずか2元(日本円で27円〜30円位)なのですから、中国と日本の物価の違いを実感します。難点なのは、やはり日本の感覚で考えると食器が汚いことなのですが、当初からそのことは分かっていましたので、ここは中国なのだ、と考えるとあまり気になることでもありません。何よりも、できたての豆腐は最も美味しい豆腐だ、と聞いたことがありますが、そのことを実感しました。美味しいのはできたて、ということばかりではなく、このお店が「にがり」を使って昔ながらの製法で作る豆腐なのだということもあります。(今の日本のスーパーなどで市販されているものの多くは大量生産のために「にがり」の主成分である塩化マグネシウムを使用している。)そして何よりも一同が意外に感じたのが、中国の方々の商売熱心さです。何しろこの豆腐料理を食べ終わらないうちに、やれ「豆jiang1」(豆乳のこと)はどうだ。「油条」は要らないか、と盛んに売り込みに来るのです。このあたりは買い物のときに「以上でしょうか?」と聞く日本と「まだ他にも何か要りますか?」と聞く中国との違いが明確にあるようです。結局「油条」と「開口笑」などをさらに買うことに。いずれも1元なので、日本の物価のことを考えると、やはり安価です。逆に中国に来てから少しずつ感じ始めていたのですが、両替をして何の疑問を感じることもなく持ち歩いている何枚もの100元札が中国老百姓の感覚からいかにかけ離れているか、ということも少しずつ実感するようになってきました。とは言え、ここで食べたものは、いずれも美味しいものばかりで、やはりホテルで「自助餐」(バイキング料理のこと)などを食べることよりもよほど有意義であったと一同おおいに満足したものです。帰りは大通りばかりでなく、裏道と言うか、路地というか、中国老百姓の生活が垣間見えるところを選んで歩きながらホテルに帰りました。

第八章:上海体育館にて

朝食後、一旦ホテルに戻ってからすぐに本日のメインである周荘観光に出発します。まずは地下鉄で上海体育館駅まで行き、そこから専用バスで行く計画です。上海体育館で驚いたことは、とにかく中国老百姓は老若男女を問わず元気であるということ。上海体育館の敷地は広大な中国らしく、とても広いのですが、所狭しと、いたるところで、ある人はバスケットボールに興じ、ある人は太極拳を演じ、またある人は民族舞踏?のパフォーマンスを実演したりと、にぎやかなことこの上ありません。それらの情景を楽しみながら、目的地のバス乗り場まで歩いて行きます。バス乗り場でYさんと合流し、再び6人が揃いました。6人揃ったところで周荘行きのバスチケットを購入します。私たちにとって残念だったのは、乗りたかった9時半のチケットが既に売り切れてしまっていたこと。やむを得ず、10時半のチケットを購入し、空いてしまった1時間を近くにあった「美仕唐納滋」(ミスタードーナツ)で過ごすことに。ここでは好きなドーナツ1個と好きな飲み物とを組み合わせた朝食セットを頼んだのですが、その値段は10元です。日本円にして137円から150円くらいなので、やはり私は高いとは感じませんが、先程食べた朝食のことを考えると、中国老百姓にとっては少し高いのかもしれません。ミスタードーナツばかりでなく、マクドナルド、ケンタッキーフライドチキンなど、外資系のファストフードは中国老百姓にとっては少し高い価格設定である、と聞いたことがあることを思い出しました。ではサービスはどうか、といえば日本と何ら変わりありません。このあたりはさすが外資系とでもいうのでしょうか、統一されたマニュアルによる教育が行き届いているようです。


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